ORAL CANCER SCREENING口腔がん検診

口腔がんとは

口腔がんは、口腔に発生する腫瘍で、口腔底(舌の下)や舌側縁(舌の横)などに多く発生しますが、他にも歯肉や唇などにできることもあります。
口腔がんは、40歳を過ぎた頃から多くみられるようになり、加齢とともに発生率が上昇します。
女性よりも男性の方が、口腔がんの発生率は高い傾向にあります。

発見後の死亡率が50%という恐ろしい病気であり、がんは早期発見が非常に重要です。早期発見により生存率は80%以上に上がりますが、口腔がんは自覚症状が少なく早期発見が困難なため、以下の症状がある場合は歯科医院で診療されることをおすすめいたします。

口腔がんとは

口腔がんの症状

口腔がんの初期症状は、直接肉眼で観察でき、手指で触診できるのが大きな特徴です。
また、赤や白の斑点が見られる場合も口腔がんの疑いがあります。
腫れや口内炎などで、口の中の異常が2~3週間継続している場合はご相談ください。

口腔がんセルフチェック

  • 治りにくい口内炎や傷がよくできる。
  • 口臭が気になることがある。
  • 喫煙、飲酒を日常的に行っている。
  • 虫歯を放置している。
  • 口の中がしびれる。
  • 粘膜のただれ、赤い斑点や白い斑点がある。
  • 親知らずのまわりが腫れている。
  • 口の中がしみることがある。
  • しこりのようなものがある。
  • 頬や舌が動かしづらい。

口腔がんの検査方法

  1. flow 01問診・視診・触診

    問診は、患者様の病歴や現在の症状、感覚などを確認します。発症から時間が経っている場合は、目で見て触れることができる部分に発症します。視診では粘膜の色の変化を確認し、触診では指で触れてしこりがないかを確認します。
    口腔がんの場合、首のリンパ節への転移の可能性があるため、頸部の触診も行います。

  2. flow 02病理検査

    疑いのある部分を綿棒でこすって検査する「細胞診」という方法で行います。
    顕微鏡でがん細胞であるかどうかを確認し、がん細胞の種類、悪性度などの判定を行います。
    または、メスなどで異常がみられる部位組織の一部を切り取って検査する「生検」を行う場合もあります。

  3. flow 03画像診断

    超音波検査(エコー検査)、X線撮影、CT検査、MRI検査、アイソトープ検査などで、腫瘍の位置や大きさなどを詳しく検査し、治療計画を立てます。